どうも、最近Mac派からWindows派に戻りそうな、つかろーひです。
というのも、2021年にもなった今でも色々なツールがやはりWindows環境にしか対応していなかったり、Macにも対応はしているけど完全互換でなかったりするため、結局Windowsの作業時間が多くなってしまった結果、もうWindows1本の方が楽じゃね?ってなってきてる感じです。
それでは本題のMicrosoft NTFS for Macのインストールから使える状態までの作業工程に入りたいと思います。
記事の目次
Microsoft NTFS for MacはWindowsのファイルシステムにMacでも書き込み権限を与えるツール
そもそもMicrosoft NTFS for Macとはなんぞや?という人に簡単に説明したいと思います。
WindowsとMacにはそれぞれ専用のファイルシステムというものがある
ファイルシステムとは各OS(WindowsやMac)がファイルやフォルダを扱うためのシステムになります。
そしてUSBメモリーや外付けハードディスクには上記のどれかしらのファイルシステムがフォーマットとして設定されています。
そのため、例えばWindows用のNTFSというファイルシステムがフォーマットとして設定されているUSBメモリーにファイルを保存した場合、MacからそのUSBメモリー上のファイルを読み込むことはできても、書き込むことはできないというような状態になります。
もちろんこの逆もしかりで、MacOS用のHFS+というファイルシステムがフォーマットとして設定されている外付けハードディスク内のファイルやフォルダを、Windowsから読み込むことはできても、書き込むことはできないということです。
ですがこのままでは一つのUSBメモリーや外付けハードディスクを使ってWindowsとMac両方のバックアップ管理をしたい時や、ファイルやフォルダを移動をさせたい時にどうしようもなくなってしまいます。
Microsoft NTFS for Macを使うとNTFSフォーマットにもMacOSから書き込み権限が与えられる
そこで便利なツールがMicrosoft NTFS for Macになるわけです。
これはParagon Softwareという会社が提供しているツールで、WindowsのファイルシステムであるNTFSがファイルフォーマットとして設定されているUSBメモリーや外付けハードディスクに対して、MacOSからでも書き込み権限を与えてくれるものになります。
“書き込み権限を与える”と書くと語弊がありますが、つまりはこのツールがファイルフォーマットを自動変換してくれているみたいな感じになります。
もちろんこの逆のツールもあって、MacOSのファイルシステムであるHFS+にWindowsからでも書き込みできるようにするものが「HFS+ for Windows by Paragon Software」、MacOSの別のファイルシステムであるAPFSに書き込めるようにするツールが「APFS for Windows by Paragon Software」になります。
Microsoft NTFS for Macのインストール
それでは今回はWindowsのファイルシステムであるNTFSがフォーマットとして設定されているUSBメモリーにMacOSから書き込みできるようMicrosoft NTFS for Macをインストール、設定していきたいと思います。
「Microsoft NTFS for Mac」はParagonの公式HPからダウンロードと購入ができます。
https://www.paragon-software.com/jp/home/ntfs-mac/
「Microsoft NTFS for Mac」単体だと2,160円で、MacOS用ファイルシステムにWindowsからも書き込みできるようにするツールも全部まとまったMac ToolBoxだと4,885円で購入できます。
今回はWindowsのファイルシステムにMacから書き込みしたかったので「Microsoft NTFS for Mac」の記事になりますが、私は今後のことも考慮して「Mac ToolBox」を購入しました。
そのためこれ以降の説明にあるダウンロード画面のスクショなどは「Mac ToolBox」を購入した人用のものになります。
Microsoft NTFS for Macをダウンロードしてインストールする
それではParagonのサイトから「Microsoft NTFS for Mac」したいと思います。
「Microsoft NTFS for Mac」をダウンロードしたら、後は指示通りにポチポチとインストールを進めるだけです。
Microsoft NTFS for Macの設定と動作確認
Microsoft NTFS for Macのセットアップ
それでは「Microsoft NTFS for Mac」の設定をしていきたいと思います。
インストールが完了するとMacのメニューバーに「Microsoft NTFS for Mac」が表示されるので、そのままアプリケーションを起動します。
「Microsoft NTFS for Mac」を起動するとWindows用のNTFSファイルシステムのディスクへのフルアクセス許可の提供ボタンが表示されるので、「提供する」をクリックします。
フルアクセスを許可しようとするとMacOSのセキュリティーとプライバシー設定に引っかかると思いますので、こちらも許可します。
そしたらフルディスクアクセスのロックが解除されるので「続行」を押します。
これでセットアップは完了になります。
後はライセンスを購入していない人は「10日間の試用を開始」のままで、ライセンスを購入している人は「製品を有効化する」を選択してログインしたら完了になります。
WindowsのNTFSファイルシステムのUSBメモリーに書き込みできるか動作確認
それではセットアップも終わったので動作確認をしたいと思います。
まず次の画像が「Microsoft NTFS for Mac」を設定する前のUSBメモリーの情報になります。
USBメモリーのファイルフォーマットがWindowsのNTFSであることと、ユーザーによる書き込み権限がないことが確認できます。
USBメモリーにはMicrosoft NTFS for Mac経由でアクセスするようになる
「Microsoft NTFS for Mac」を使い始めるとMacOSのファインダーの左メニューにUSBメモリーが表示されなくなりました。
恐らくこれはMacOSのファイルシステム経由ではなく、Microsoft NTFS for Mac経由でフルアクセスするようになったためだと思います。
試しに「Microsoft NTFS for Mac」経由でUSBメモリーにアクセスし、MacOS上で作成したファイルを移動させてみましたがバッチリ書き込みも削除もできました。
Microsoft NTFS for Macのセットアップから動作確認までのまとめ
今回はWindowsのファイルシステムにフォーマットされているUSBメモリーでもMacOSから書き込み、編集できるようにするツール「Microsoft NTFS for Mac」のセットアップから実際の動作確認までを行いました。
今思い返してみると、自分のMacBookProのバックアップを外付けハードディスクに保存するための初期設定でファイルフォーマットを設定したりした記憶はありますが、実際にUSBメモリーなどでWindowsと共有しようとするまで気づかなかった問題でした。
外付けハードディスクやUSBメモリーのファイルフォーマットは後からでも変更可能ですが、変更時に初期化されるため保存済みのデータは全て削除されますし、「Microsoft NTFS for Mac」がなければ私のようにWindowsとMacを併用している人はクラウド経由などでデータ移動させるしかないと思いますが、とにかく時間がかかるため結構な頻度で行う場合はストレスです。
特にUSBメモリーなどはデータの持ち運びや移動させるためのツールになるので、ここにOSの違いで利用できないみたいな問題が生じるのはいかがなものかと思います。
WindowsとMacの双方向の変換にも対応できる「Mac ToolBox」まではいらないかもですが、今の時代どちらかの変換ツールくらいは持っておいた方がいざという時に助かるんじゃないかと思います。