今回は、久しぶりに個別サイトを作った際に“思わぬ落とし穴”でAdSenseの審査に落ちてしまったので、そうなってしまった経緯や原因を記事にしました。
私だけでなく結構な人がやりそうな流れでサイト公開してAdSense審査に落ちたので、よければ参考にしてみてください。
新規サイト公開までの流れ
今回個別サイトと言っていますが、これはブログでも何かしらの専門サイトでも同じです。
新規サイトにするまでの経緯
私は当ブログを運営しており、記事の内容は主に技術系の話から生活や人生において便利であったり効率的だと思ったことが多いです。
記事数はSEO対策や当ブログのコンセプトから外れたものなどを削除したりと整理しているので運営歴に比例していないかも知れませんが、運営歴だと2017年からになるのでもう4年くらいです。
これくらい運用歴も長くなってくると当ブログのコンセプトからは外れてはいるけど、他の人にオススメできそうな記事が思いついたり、今後の展開まで考えると別サイトにした方がいいと思えることがあります。
今回は元々個別サイトにしたいと思ったジャンルがあったのですが、手応え的にもう少し感じてから個別サイトとして公開したいと思ったので、まずは当ブログにそのカテゴリーを作り、数記事だけ先行して公開することでGoogleからの評価やアクセスの様子見をしました。
当ブログの評価も相まってではありますが、それなりに記事単体でも評価されたみたいで、いい感じの順位になりアクセスも確認できました。
新規サイトへの記事移転作業
いよいよ個別サイトに記事を移転します。
個別サイトは新規ドメインを取得したものになり記事も一つもない状態です。
これまでにサイト移転はありますが、記事単位で別サイトに評価ごと移すのは初めてになります。
ですがやる事は同じはずなので、移転したい記事へのアクセスだけ301リダイレクトされるよう設定しました。
リダイレクトを簡単に説明すると、302リダイレクトと301リダイレクトがあり、302リダイレクトは一時的にページへのアクセスを他のページに移したい場合に適しています。
そして今回のように、恒久的にページを移したい場合が301リダイレクトになります。
これに処理によってページの評価まで含めてリダイレクト先に移すことができるようになります。
AdSenseにサイト登録して審査申請
新しく用意した個別サイトに移転記事も移し終えたので、Googleアドセンスに個別サイトを登録し審査申請しました。
移転した記事の内容は全く変えず、新規記事を2記事追加しただけになります。
審査結果はまさかの「有用性の低いコンテンツ」に引っかかって落ちる_| ̄|○ il||li
記事単位で個別サイトに移転すると「有用性の低いコンテンツ」になりやすい
普通に新規サイトを公開した場合でもGoogleアドセンスの審査で「有用性の低いコンテンツ」と判定されることはあります。
判断理由は上記の画像にもあるような内容になり、この辺の修正点については多くの人が記事にまとめてくれているのでそちらを参考にしてください。
今回はあくまで既存サイトから記事単位で別サイトに移転させる場合の注意点と対処法のみ説明します。
まず記事の移転手順については問題ありません。
これは先程も書きましたが、サイト移転と同じで、その記事の評価ごと恒久的にリダイレクト先に移してくれるので、今後も引き続きリダイレクト先のサイトで記事を運営していくのであれば正しい処理になります。
今回「有用性の低いコンテンツ」と判定された一番の理由は、既存サイトがまだ残っていることにあります。
サイト移転の場合は移転元のサイトがなくなり、その内容丸々が移転先のサイトに移るので、Googleのインデックス上ではずっと1つのサイトの情報という扱いになります。
ですが今回のように記事単位で移転させた場合、いくら対象記事をリダイレクトしていても既存サイトが残っているためGoogleのインデックス評価が移るのが遅くなるようです。
そうなると移転先サイトのGoogle評価としては次のようになるはずです。
- 記事数は5記事+新規2記事の計7記事(コンテンツの最小要件に値する)
- 上記の内5記事は他サイト(移転元)と類似性が高い(独自性のある質の高いコンテンツと優れたユーザー エクスペリエンスをサイトで提供する)
その結果、「有用性の低いコンテンツ」と判定されGoogleアドセンスの審査に落ちるというわけです。
個別サイトに移転して「有用性の低いコンテンツ」と判定された後の対処法
今回Googleアドセンスの審査に引っかかった点は上記だと分かっているので、後は改善するだけです。
1つ目の対処法は記事数を20記事にする
そもそもの記事数が少ないので、最低でも20記事くらい用意すれば大丈夫だと思います。
よく新規サイトでGoogleアドセンスの審査を通す場合は10記事くらいでも大丈夫と紹介されていますが、最近はGoogleの評価も厳しくなってきていることもあるので20記事くらいで再審査を申請すれば大丈夫だと思います。
2つ目の対処法は類似記事の20%くらいをリライトする
次に独自性のある質の高いコンテンツ部分に引っかかった理由としては、既存サイトと類似性が高いと判断されただけになるので、ちゃんと301リダイレクト処理をしているのであれば正直放置でも問題ないと思います。
ですがやはり早く審査に通過して広告表示したいという場合は、移転した記事の20%くらいをリライトするといいと思います。
1つ目の対処をするだけでも類似記事の比率がサイト全体で1/4まで低下するので、これにプラスして対処するなら20%のリライトくらいで十分です。
AdSense審査に落ちる意外な落とし穴と対処法まとめ
新規サイトをGoogleアドセンスの審査に申請した結果、「有用性の低いコンテンツ」と判定されること自体は珍しくありません。
それに、301リダイレクトを使ったサイト移転も難しいことではありません。
今回の落とし穴は、“記事単位で移転させた”ことと、“Googleアドセンスに新規サイトを申請したタイミング”になります。
AdSenseの審査に通るまではGoogle広告は表示できませんが、正直それ以外にも広告はありますし、少しでも早くサイトを公開しておけば昨今ではSNSを使って集客もできます。
人それぞれの考えがあると思いますが、Googleアドセンスの審査を一発で通したい人は始めからここで紹介した内容を行ってから審査申請する、Google広告とか関係なく少しでも早く人に記事を読んでもらいたい人は私と同じ手順で問題ないと思います。
ブログにしろ何かしらの専門サイトにしろ、Google広告のために作るものではなく、多くの人に読んでもらいたいから作るんだという事をこれからも意識して行きたいと思います。