MacユーザーはさくらVPSのWindows ServerでGRCを利用するのがベスト

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まず自分のサイトが狙っているキーワードで検索順位で何位にいるか把握するのは基本中の基本です。

また、検索順位は日々変動するため継続して把握しておく必要もあります。

自分のサイトの各記事が日々の検索順位でどのように変動しているかチェックするための、検索順位チェックツールとして出てくるのがGRCだと思います。

当然GRC以外にも検索順位チェックツールはあり、中にはMac対応のものもいくつもありますが、正直、未だにGRCが機能面、性能面でも群を抜いています。

ですがGRCはベースとしてWindowsで使うことを想定して作られているツールになるのでMacでは利用できません。

どうしてもMacで利用するにはWineなど他のアプリと併用することで利用できますが、全機能ではない上に表示形態もWindowsチックであったりとグダグダです。

MacのWineアプリを使ってGRCを利用する際のデメリット

MacのWineアプリを使っても下記のような弊害があります。

MacOSもバージョンアップされますし、Wineもバージョンアップされるため常にこの関係性を意識しつつ運用しないといけないということです。

GRCのWine対応表

GRCのWine対応表

Windows版と同じライセンス料金を払わないといけないのに使えない機能がある

個人的にはこの部分が一番のデメリットだと感じました。

GRCを正規で利用するにはライセンスを購入する必要があり、ライセンスにもプランがありそれぞれで使える機能や登録できるURL数などが違っています。

GRCのライセンス表

私はこの中のスタンダードプランを年払いで購入しているんですが、ちゃんと正規の値段を払っているにも関わらず、MacでGRCを使っているという理由から下記のような使えない機能があるんです。

先にも述べましたが日々の検索順位の把握は必須なので「指定時刻の順位自動チェック」が使えないとか話になりません!

Macで使用できないGRC機能

Macで使用できないGRC機能

そこで今回は、さくらのVPSにあるWindows Serverを利用することで何の弊害もなくGRCを運用していける理由、手順を説明していきたいと思います。

GRCをさくらのVPS for Windows Server上で利用するメリット

基本的にはMacユーザーが対象ではありますが(自分がそうなので)、Windowsユーザーにもメリットとなる内容もあります。

継続して検索順位を取得するために必要な「自動実行」コストが低い

MacでGRCを利用するには仮想環境が必要になり、その仮想環境にGRC公式が推奨しているのがWineというアプリになります。

構造的には、MacでWindowsソフトを利用するためにWineアプリを入れ、このWineアプリ上でGRCを実行します。

ですが、「Macのスタートアップ(起動と同時に立ち上げるアプリの設定)では、Wineを起動することはできても、その中のGRCまで起動することができない」問題があります。

そのため、GRCで継続して毎日順位チェックするには、手動で行うか、GRCに自動実行の設定をした上でMacを常に起動しておく必要があります(スリープ状態もNGです)。

正直、検索順位は毎日計測するのが基本なのに、それを維持するためのコストとしては割に合いません。

ですが、VPS上のWindows Serverであれば、逆に常に起動しておくのが普通ですし、Wineと違って正式なWindowsOSになるのでスタートアップに設定しておくだけで、VPSに再起動がかかっても問題ありません。

用途別に適した環境分けができる

現在では収入にしろ仕事にしろ技術にしろ、なんでもリスクヘッジが大切です。

例えば自分の愛用しているPCでGRCを利用している場合、そのPCの電源が入らなくなった、操作ができなくなったなどトラブルが起きた際には、同時にGRCも実行されなくなってしまいます。

何度もいいますが検索順位の変化は毎日継続して計測するから意味があり、色々見えてくるものがあるのです。

なのにそれが中断されてしまうのです。

また、これは個人的好みかも知れませんが、私は執筆するときは執筆に適した環境、プログラミングするときはそれ専用の環境など、作業に適した環境分けを図りたいと思っています。

そうゆう観点でも、検索順位チェック、もしくはWindows互換の必要な環境用として、WindowsServerを持っておくことをおすすめします。

リモートデスクトップでどこからでもアクセス可能

さくらVPS上にWindowsServerを用意するわけですから、当然外出先やスマホからでもアクセス可能です。

会社や自宅のデスクトップPCでGRCを利用している場合、そのPCまで行かないとGRCを確認できません。

また、ノートPCにインストールしている場合であっても、電車、タクシーなどの移動中、カフェでもいいですが、検索順位だけパッと確認したいだけなのにわざわざノートPCを取り出す必要があります。

正直めんどくさすぎます(笑

検索順位を確認するタイミングに必ずある程度の作業時間と場所を確保できる人はいいですが、みんながみんなそうではないと思いますし、アフィリエイトなど検索順位を常に意識しなければならない人は隙間時間にでも確認できる環境があるのは心強いと思います。

これらすべてVPS上でGRCを利用していれば、リモートデスクトップ接続すればいいだけなので解決です。

複数人で検索順位の共有、利用ができる

これは完全個人でサイト運営している人には必要ないかも知れませんが、会社や組織、チームなど複数人(2名以上)が関わっている場合はものすごく便利だと思います。

私が以前勤めていた会社ではGRCのライセンスを1つしか購入していませんでした。

要するに固定の1台のPC上だけでGRCを実行していたということです。

会社で運用しているサイトは複数あり、サイトごとにチーム分けもされていたのにGRCは1台です。

当然全チームのメンバーが都度入れ替わりながら自分の担当サイトの順位を見にそのPCに集まるという、今思えば笑える環境でした。

他にも、例えば基本的なサイト運営は一人で行っているとしても、コンサルやアドバイスをもらったりする場合に検索順位の共有が必要になる場合があります。

そんなときもVPS上であれば、先ほどと同じくリモートデスクトップでアクセスすれば何人でも1つのGRC情報を確認できるので簡単に共有することができます。

さくらのVPS for Windows Server環境を用意する

前述した通りさくらのVPS上にWindowsServerを用意し、そこでGRCを利用するのが本当にメリットが多いです(特にMacユーザー)。

ここからは実際にさくらのVPS上にWindowsServerを用意するための手順を説明していきたいと思います。

※ このサービスを利用するにはさくらインターネット会員になる必要がありますが、お試し期間契約でも利用できます。

申し込みフォームから「さくらのVPS for Windows Server」に申し込む

私もそうなのですが、すでに他のVPSサーバなどを利用している人は、通常コントロールパネルからそのまま新規追加を行えるのですが(そちらの方が楽)、WindowsServerに関しては申込みフォームからでないと申し込めないようです。

さくらのVPSコントロールパネル-サーバ一覧

それでは さくらのVPS for Windows Server 画面にある「2週間お試し無料!お申し込みはこちら」から申し込みフォームに行きます。

2週間お試し無料!お申し込みはこちら

ここで未会員の人は「新規会員登録」、既存会員の人は「ログイン」してください。

※ どちらでも2週間のお試しは受けられます。

新規、ログイン画面

次に「プラン」「プリインストールするソフトウェア」「ライセンス」「お支払い方法」を選択して、最後に「約款のご確認」をしたら確認画面に進みます。

申し込み時の注意点

ライセンスについて

私はライセンスを「0」にしています。

ライセンスの説明に「リモートデスクトップライセンスはご利用されるユーザの数だけ必要です。」とありますが、「0」でも管理者として2ユーザーによるアクセスが可能になるためです。

なので、2ユーザーより多くアクセスアカウントが必要な人だけ追加申し込みが必要ということになります。

お支払いについて

これはあくまで「2週間お試し無料」を受ける場合のみの条件になりますが、支払い期間を「毎月支払」、支払い方法は「クレジット」でなければ、2週間のお試しを受けられないので注意してください。

逆に、この機会からさくらVPS上のWindowsServerを利用することを決めた人は、「年間一括」払いを選択することで一ヶ月分お得に申し込むこともできますので、お好きな方を選んでください。

申し込み完了までのステップ

さくらのVPS for Windows Serverプラン選択 プリインストール ライセンス お支払い方法選択 約款のご確認 お申し込み内容の確認 お申し込み完了

申し込み完了したら

申し込み完了後にWindowsServerへのログイン情報が記載されている「[さくらのVPS] 仮登録完了のお知らせ」というメールが届きます。

こちらの情報を使ってログインするのですが、その前に「お申込み受付完了のお知らせ」メールが来ます。

あくまでこれはログイン情報の記載されている「仮登録完了のお知らせ」メールではないので間違わないようにしてください。

Windows Server 2019をインストールする

さくらのVPS for Windows ServerのデフォルトOSはWindowsServer2016になります。

特に2016であってもGRCも実行できますし問題はないのですが、OSもなるべく最新の方がパフォーマンスもいいため私はWindowsServer2019をインストールし直しました。

2016でそのまま利用する人はこのステップは飛ばして読み進めてください。

OS再インストール

まずさくらインターネットにログインし、「契約情報」->「契約サービスの確認」と進むと、先ほど契約した「さくらのVPS for Windows Server(v4)」があると思います。

この「サーバ設定」をクリックしてコントロールパネルに移動します。

契約サービス一覧画面

サーバ一覧から対象のWindows Serverを選択し、「各種設定」から「OSインストール」をクリックします。

OSのインストールを選択

OSインストール画面にて、インストールするOSを「Windows Server 2019 Datacenter Edition」、管理ユーザーのパスワードを設定したらインストールを進めます。

OSインストール設定画面

インストールが完了するまではサーバ一覧に「インストール中」と表示されていると思いますので、ここが「停止中」になるまで待ちましょう。

サーバ一覧-インストール中 サーバ一覧-停止中

サーバ一覧が「停止中」になるとインストールは完了したことになるので、そのままコントロールパネルから起動させましょう。

Windows Server 2019へのログイン確認

Windows Serverが起動できたら、そのままログインできるか確認しましょう。

取り敢えずのログイン確認になるので、これもコントロールパネルから行えます。

サーバ一覧からWindowsサーバをクリックし、詳細画面に移動します。

詳細画面の真ん中上辺りにあるコンソールから「VNCコンソール」を起動します。

VNCコンソール

「VNCコンソール」が起動されるとブラウザの別タブが開いき、少し待っているとWindows Serverへのログイン画面が表示されると思います。

あとは、先ほどOSの再インストール時に設定したパスワードとユーザ名(Administrator)を入力しログインします。

ログインすると通常のWindowsデスクトップ画面が表示されると思います。

Windows Server ログイン確認画面

ログインが確認できたらVNCコンソールを閉じましょう。

リモートデスクトップから接続する

この辺になってくると好きなソフトでいいと思いますが、私は「Microsoft Remote Desktop」を使ってリモートアクセスしています。

Macユーザーの人は下記から無料でインストールできます。

Microsoft Remote Desktop 8

Microsoft Remote Desktop 10

Remote Desktopがインストールできたら、起動して下記項目を設定するだけでリモートログインできるようになります。

  • Connection name: 自分が分かりやすい名前
  • PC Name: IPアドレス
  • User Name: Administrator
  • Password: メール内、OS再インストール時に設定したパスワード
リモートアクセス用設定

IPアドレスの確認方法は、コントロールパネルから対象サーバを選択し、「ネットワーク情報」タブの「アドレス」欄に記載されています。

IPアドレスの確認方法

設定が終わったらリモートアクセスするサーバを選択し、「Start」ボタンで接続できます。

リモートサーバ選択

※ リモートアクセス時に「Verify Certificate」が表示されることがありますが、その場合は「continue」を選択すればログインできると思います。

リモートアクセス成功

Windows Server 2019上でGRCを使えるようにする

GRCに限らず、これ以降は通常のWindows操作と何も変わらないので詳しい説明は省かせてもらいます。

手順としては、先ほどリモートログインしたWindowsから GRCのダウンロード 画面に行き、ダウンロードしてインストールします。

モバイル版GRCの場合はこちら

あとはGRCにサイトとキーワードを設定するか、すでにGRCを利用していた人は元のGRCからデータエクスポートを行い、Windows Server側のGRCにてインポートすれば設定など全て移行完了できます。

GRC起動画面

さくらのVPS for Windows ServerでGRCを運用する際の注意点

私が実際にGRCでの検索順位チェックをWindows Serverで管理するようにしたときに気になった点がいくつかあるので書いておきます。

日本語への切り替えがめんどくさい

私はこの記事で紹介したくらいの設定しか行っていないので仕方ないんですが、英字入力から日本語入力への切り替え、またその逆の場合など、毎回マウスでステータスバーから切り替えないといけないのでめんどくさいです(笑

この辺もはじめに設定してしまえば問題ないのですが、GRCの設定さえ行ってしまえば、あとは基本的に順位を確認するだけなので私は行っていません。

だからたまにめんどくささを感じるのですが(;^_^A アセアセ・・・

若干操作がもっさりしてる

これも用途と目的で変わってくると思うんですが、私が契約したプランは一番低スペックの「W768」になるので、いくらGRCだけとはいえ多少のもっさり感は否めません。

サクサク動作させたい人はもっと上のスペックのプランを選択する方がいいと思います。

因みに、プランはどれを選択しても2週間の無料お試しサービスは受けられます。

あとは、Windowsのチューニング方法などいくらでもあるので、低スペックでもチューニングを行えばこのもっさり感も多少解消することはできると思います。

個人的には、自分が確認するのはGRCの実行結果だけになり操作はほぼしないですし、GRCの実行はリモート上で日々自動実行しているので多少時間がかかろうが関係ないかなと思っています。

GRCの順位取得にも影響するWindows Serverの回線速度について

これはリモートサーバ上でネット検索する場合や、何かしらのソフトのダウンロード、GRCの実行時間にも影響するので調べたのですが、さくらVPS上にあるWindows Serverのネットスピードは文句なしです!

下の画像は自宅のネット環境と比較したネットスピードになるのですが、、、自宅のネット環境を考え直そうかと思うほどの差がありましたo(T^T)o

自宅環境でのネットスピード測定結果

自宅環境でのネットスピード測定結果

Windows Serverでのネットスピード測定結果

Windows Serverでのネットスピード測定結果

MacユーザーがさくらVPSのWindows ServerでGRC運用することについて

やはりWindowsがPCシェアをほぼ牛耳ってた時期が長かったこともあり、いまだにどうしてもMacユーザーだと使いづらいツールが存在してしまいます。

都度それぞれに合わせたソフトや設定を行えば対応できないこともありませんが、もうクラウドも当たり前の時代になり低コストで利用できるようになっています。

色んな意味でリスクヘッジしながら自分のベストな作業環境を誰もが構築できるために、この記事が少しでも参考になればと思います。