テレワーク環境が変わる?Zoomから革命的ビデオ会議ツール「Around」に変えて感じたこと

テレワーク環境が変わる?Zoomから革命的ビデオ会議ツール「Around」に変えて感じたこと

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コロナ禍の影響により世の中の働き方は大きく変わり2021年現在、「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部」の調べでは東京都のテレワーク導入率は「57.1%」まで増えています。
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部

テレワークになると働く場所の制限がなくなるため、多くの人が自然や家賃の安さなどより働きやすい環境を探し地方に移住します。

実際に総務局が発表している「東京都の人口(推計)」を見ると、東京の人口が減少していることがわかります。
東京都の人口(推計)

東京都の人口が前年を下回ったのは1996年6月以来で、実に24年8ヶ月ぶりのことです。

この働き方は当然今後は地方の企業でも当たり前になることでしょう。

少し話が逸れましたが、そんなテレワーク環境だからこそビデオ会議の重要度は高いです。

今までビデオ会議ツールと言えばZoom、Microsoft Teams、Google Meetが主軸だったと思いますが、そこに革命的と言われて登場したビデオ会議ツールが「Around」です。

私の勤めている会社ではすでにテレワーク会議はAroundで行うようになっていますので、実際にZoomからAroundに変えて1ヶ月以上経った結果、どうなの?というところを書いていきたいと思います。

新世代のビデオ会議ツール「Around」の特徴

Around公式WebSiteのキャプチャ画像

Aroundについて色々な企業や個人が記事にしていますので、詳しく知りたい方はブログ記事や公式ウェブサイトでも簡単にアプリをインストールしたりアカウントも無料で作成できますので、そちらでご確認ください。
Aroundの公式ウェブサイト

Aroundでも基本的な画面共有やチャット機能、音声通話のみの通話などはできますので、ここでは他の会議ツールと比べて特出したAroundの特徴を紹介したいと思います。

丸くトリミングされた参加者ウィンドウ

Aroundの丸くトリミングされた参加者ウィンドウ画像

これはホントに使ってるユーザーに沿った機能だと思います。

カメラに映っている範囲から顔を中心に自動で丸型にトリミングしてくれるため、ビデオ会議に必要のない背景部分を極力隠してくれます。

しかもこのトリミングはAIが顔を認識して自動で行っているため、例えば会議中に姿勢を変えたりして顔の位置がズレても自動で丸型の中心に調整してくれます。

初めて使ったときは

ひょっとしてカメラが付いてきてる?

とWebカメラを確認したほど正確に調整してくれます。

特許出願中の音声技術を駆使した通話品質

Aroundの特許出願中の音声技術を駆使した通話品質

Aroundの音声技術は独自の技術で、特許申請できるレベルに高いです。
実際に体感すると驚きますが、例えばZoomでテレワーク会議をしている場合、参加者がキーボード入力している音とかも聞こえたりしますが、Aroundだと全く聞こえません。

これも初めて体感したときは

通話が切れてる?

と勘違いして話しかけてしまったくらい無音になります。

今はヘッドセットやイヤホンマイク自体にもノイズキャンセリング機能が付いていますが、正直Aroundを使うのであればイヤホンマイク側のノイズキャンセリングはなくても問題ないくらいにすごいです。

リアルタイムで共同編集できるノート機能

Aroundのリアルタイムで共同編集できるノート機能

リアルタイムで他の人とテキストやグラフを共有できるサービスでいうとGoogleスプレッドシートやScrapboxなど色々あるので、機能自体が新しいというわけではありません。

ですが、リアルタイム編集できる機能がテレワーク会議で使っているAround内にあるというところがポイントだと思います。

例えば各会議に使うアジェンダもこのノートがあれば解決ですし、会議でよく使われるホワイトボード的な役割もこのノートでできます。

ただでさえテレワーク会議は参加者が各々の場所にいるため資料の共有に別サービスを使うだけでも小さなストレスの積み重ねになりかねません。

やはりテレワーク会議をしている間に必要なことは、テレワーク会議に使っているサービス内で完結するのがベストだと思います。

Zoomと比べてAroundの機能で惜しいところは?

冒頭にも書きましたが、テレワーク会議で必要な機能で他のサービスにあるものはAroundにも大体あります。

そして先程紹介した機能により確かに革新的なビデオ会議ツールではありますが、やはりまだローンチして間もないことから若干物足りなさや改善の余地のある点があります。

ここではAroundを1ヶ月使った私がそれまで使っていたZoomと比べて改善してほしい点を挙げたいと思います。

AI機能でCPU負荷が高くなるのかたまに音声が聞き取りにくくなる

正直テレワーク会議で一番大事な通話に関して問題があります。

会議中のノイズキャンセリングに関しては先程紹介した通り、Zoomと比べてもダントツ性能は高いです。

ただこれが原因かは不明ですが、恐らくAroundの起動中はずっとAIが稼働していることもありますし、ノイズキャンセリングも負荷が高いのか、会話中に音声が途切れたり急に小さくなったりすることが結構頻繁にあります。

特に音声の途切れが起きるタイミングが会話するユーザーが切り替わったタイミングであることからも、アカウント登録者の声を認識している間とそうでない間でノイズキャンセリングの度合いを変えているんだと思います。

その証拠に誰も喋っていない間の雑音は全く聞こえませんが、アカウント登録者が喋っている間に入ってきた雑音は多少聞こえたりするからです。

またトリミングするためのAIによる自動顔認識も負荷が高いんだと思います。

実際に簡単ですがZoomとAroundの両方を起動してCPUの稼働率を見てみると、Zoomは単体で13.2%ですが、Aroundは関連処理も含めるとZoomよりCPUの稼働率が高いです。

AroundとZoomのCPU利用率の画像

あとAroundを稼働している間は他のアプリも若干ですが動作がモッサリする場合がありますので、やはりCPUの稼働率が影響しているんだと思います。

画面共有を別のユーザーが引き継げない

これは些細なことかも知れませんが、例えばZoomであればアカウントAが画面共有を使って説明が終わったあと、アカウントBがそのまま画面共有を引き継ぐ形で会議を続けられますが、Aroundの場合はアカウントAが画面共有を解除したあとでないとアカウントBが画面共有をすることができません。

大人数とまで行かなくても4、5人のテレワーク会議中であれば、この画面共有の引き継ぎの際に毎回

「画面共有切ってもらってもいいですか?」

みたいなやり取りを挟まないといけないだけで結構な非効率さですしめんどくさいです。

今テレワーク会議で使うならZoomとAroundどっち?

最後にZoomと今話題のAroundのどっちをテレワーク会議に使うのがいいかをまとめたいと思います。

Zoomは1年以上社内でも使い、Aroundは1ヶ月くらい使っていますが、個人的には”まだZoomの方が効率的でノンストレスなテレワーク会議ができる”と思います。

Aroundは2018年のサービス開始からまだ3年くらいですし、ノイズキャンセリングやAIでの顔認識などここのクオリティで言えば今後テレワーク会議の主流ツールになりそうだとは思いますし、私の会社ではこのままAroundをメインに使っていくとも思います。

ただ、今現在で言えば先程書いたような音声の途切れやPC負荷が高く他のアプリにまで影響が出ることを考えれば、これらが解決されるまではZoomで全然有意義なテレワーク会議はできますので、敢えてAroundに変える必要はないかなと思います。

これまではZoomやTeamsが主流でしたがAroundが出てきたことで、よりビデオ会議ツールが発展してテレワーク環境が世の中に広がっていってくれればと思います。