さくらインターネットではVPSサービスの他にクラウドサービスも提供されており、違いとしては従量課金制や、他サービスとの連携、プランやスペックの変更の汎用性などがあります。
今回はそのさくらクラウドの方にサーバを立ててNginxをインストールし表示確認するところまで行ってみようと思います。
今回はテストで作成するのですが、さくらインターネットのイベントに行った際にもらったクーポンがあり料金から割り引かれるため東京第1ゾーンで作業を行います。
このゾーンによって料金体系に多少違いがあるので、みなさん適したゾーンで作業を行うようにしてください。
またテスト用としてSandboxも用意されているのですが、Sandboxに作成したサーバに対してはSSHログインなどが行えないため、コントロールパネルのコンソール機能を利用するか、API経由での操作しか行いない制限がかかります。
それで構わない場合はSandboxを利用すると、料金が発生しないのでテストしたい場合はお得です!
Sandboxにゾーンを変更する場合
コントロールパネルにログインし、左上のゾーンを「Sandbox」に変更します。
Sandboxだと無償でサーバ作成などを試せるので、今回のようなテストの際は便利ですね。
サーバを追加する
では今回は東京第1ゾーンにてサーバを追加したいと思います。
左メニューの「サーバ」一覧右上の「追加」からサーバを追加します。
ディスクイメージやプランの選択
さくらクラウドでもKUSANAGIが利用できるのは魅力的ですね。
ですが今回は下記の内容でサーバを起動します。
- ディスクイメージ
- CentOS
- サーバプラン
- 1GB / 1仮想コア
- ディスクプラン
- 20GB SSDプラン
- 接続先のネットワーク
- インターネット
- サーバの設定
- パスワード設定
- 公開鍵は自分のものを利用
- ホスト名
- web-test(用途に適したホスト名を設定するといいと思います)
上記設定が終わったら作成ボタンでサーバを起動します。
起動が完了したらサーバ一覧に行って確認しましょう。
SSHでログインする
それではSSHでログインしてみましょう。
sshコマンドに秘密鍵を指定し、ユーザーはrootでログインします。
インターフェースに表示されているサーバのIPにSSHでログインします。
ssh -i ~/.ssh/tsukarooohi root@27.133.153.37
サーバ起動時の設定で公開鍵を設定しなかった場合は、そんままパスワードでSSHログインできます。
ssh root@27.133.153.37
Nginxをインストールする
それではyumを最新にアップデートした後、Nginxをインストールして行きます。
因みに今回はyumのアップデートが138もあり10分ほどアップデートに時間が掛かりました。
# yumを最新にアップデート [root@web-test ~]# yum update # Nginxの確認 [root@web-test ~]# yum list nginx Loaded plugins: fastestmirror, priorities Loading mirror speeds from cached hostfile Error: No matching Packages to list
何とさくらクラウドの起動時のyumにはNginxがない!
大体始めからNginxをインストールできた記憶があるのですが、取り敢えずyumからインストールできるようにリポジトリに追加します。
# CentOSのバージョン確認 [root@web-test ~]# cat /etc/redhat-release CentOS Linux release 7.3.1611 (Core) # リポジトリに追加 [root@web-test ~]# rpm -ivh http://nginx.org/packages/centos/7/noarch/RPMS/nginx-release-centos-7-0.el7.ngx.noarch.rpm # リポジトリに追加したNginxのアップデート [root@web-test ~]# yum update nginx-release-centos # リポジトリを指定してNginxのインストール [root@web-test ~]# yum --enablerepo=nginx install nginx # Nginxのバージョン確認 [root@web-test ~]# nginx -v nginx version: nginx/1.12.1 # Nginx自動起動on systemctl enable nginx # Nginxの起動 systemctl start nginx
ファイアウォールでhttpを開放
さくらクラウドでサーバを起動しただけではhttpアクセス(80番ポート)が開放されていない為、Webブラウザでアクセスしても許可されません。
このままではWebブラウザで表示確認が行えないのでファイアウォールの設定を変更します。
# 許可されているサービスを確認 [root@web-test ~]# firewall-cmd --list-services --zone=public dhcpv6-client ssh # サービスにhttpを追加 [root@web-test ~]# firewall-cmd --add-service=http --zone=public --permanent success # firewalldのリロード [root@web-test ~]# firewall-cmd --reload success # httpがサービスに追加されているか確認 [root@web-test ~]# firewall-cmd --list-services --zone=public dhcpv6-client http ssh
Webブラウザで表示を確認する
ではSSH接続でも利用したIPアドレスをWebブラウザに入力して表示を確認してみましょう。
Nginxのデフォルト画面が表示されたら完了になります。